全身タッチと乳首愛撫で彼女を夢中にさせる極意①
胸やクリトリスは後回し!挿入後に感じるための助走をしっかりと
前戯というと、胸を触り、クリトリスを刺激する行為を思い浮かべるのではないでしょうか。膣にペニスを挿入する前に、そうした一連の愛撫をするのは、たしかに大事です。でもそれは、陸上競技の三段跳びにたとえるなら、「ホップ」「ステップ」でしかありません。「ジャンプ」=挿入で満足のいく飛距離を出すには、それまでの「助走」も重視してください。
つまり、べッドインしたからといって、おっばいや性器にまっしぐらはダメ!勃起するとすぐにセックスが可能になる男性と違って、女性は性欲に火が点くまでの助走距離がとても長いのです。
女性のペースに一方的に合わせるのは、不公平だと感じますか?でも、彼女を豊かな性感に溺れさせるためには、ここを端折ってはいけないのです。
上手な助走は、ハグから始まります。女性の性欲は、全身に触れられて初めて目覚めるからです。そこからキスを交わし、抱きしめながら髪に触れ、顔を撫で、うなじをなぞり・・・。一度、助走を始めた彼女の身体は、くねくねと動いたり、腰を押し付けてきたり、なんらかの反応があります。それでいて全身からカが抜けていたら、あなたに身を委ねたくなっている証拠。こうなれば「ホップ」=胸に触るタイミングでし。
男性も、自分自身を焦らすような気持ちでいるといいでしょう。お楽しみは、後にするほど甘美さを増します。焦って自分を見失い、挿入したところで飛距離が短くなるだけ。これはもったいないですよね。付き合いが長くなると、この助走の部分が省略されたり、おろそかにされたりします。わざわざ彼女の感度を下げても、全体の盛り上がりに欠けるだけです。ハグで始まりハグで終わる ― セックスの初心を忘れない男性こそが、勝者になれます。
常に冷静さを失わず、ハアハアしない男性こそが、前戯マスターです
華麗な「ジャンプ」のためには、「ホップステップ」と、その前の助走がいかに大事かは理解してもらえたでしょうか。前戯の目的は①女性の身体を挿入可能な状態にするため、②ふたりの気持ちを高めるためにあります。ここをクリアするために、男性は常に冷静でいてください。②と矛盾するように見えるかもしれませんが、男性が我を忘れるほど興奮すると、女性が置き去りにされます。そのさじ加減は、男性であるあなたに委ねられています。
現代は、セックスのテクニックに関する情報があふれていますが、これはいまに始まったことではありません。江戸時代の「四十八手」には体位のほかフェラチオやクンニリングスなども盛り込まれていますし、中国の「房中術」、インドの「カーマスートラ」など、古今東西、性技を伝える書には、常に関心が寄せられてきました。
こうしたテクニックを見ていると、「これを試したら、彼女はどんなふうに悦ぶだろう?」と想像を刺激され、興奮することもあるでしょう。セックスのシミュレーションをすること自体は、健全です。でも、いざべッドで彼女を前にしたときは、冷静になってください。待望のテクニックを試すことだけに夢中になり、ひとりで興奮していませんか?
ハアハアと鼻息荒く彼女の豊かな乳房にむしゃぶりついたり、夢中になって彼女の性器を舐めたり。あなたにとっては興奮する行為も、彼女にとってはそうではないかもしれません。ひとりで勝手に盛り上がるあなたを見て、彼女は白けてしまうでしよう。置き去りにされた彼女が、挿入、そして射精まで一気に駆け抜けようとしているあなたに追いつける可能性は、ほぼゼロです。
前戯で身に付けるべきは、平常心です。常に一歩引いて自分を観察し、ハアハアしないクールなオトコになりましょう。